高雄市における半導体産業発展の歴史
台湾・高雄発 - Media OutReach - 2021年12月17日 - 2020年に市制100周年を迎えた高雄市は、1世紀以上に渡って静かに産業を発展させてきました。
台湾は世界で初めて「輸出加工区(EPZ)」と呼ばれる自由区を開発したことによって、世界に冠たる「台湾経済の奇跡」を成し遂げました。高雄EPZでの産業発展は台湾のエレクトロニクス業界の発展の先駆けともなり、台湾の半導体業界には多数の人材が育ちました。台湾の半導体業界も高雄EPZにおける業界の発展の歴史なしに語ることはできません。EPZでの成功が半導体業界の発展につながりました。
高雄は半導体製造業における最善の選択肢となっています。今年、政府は、台湾における半導体製造のAチーム強化のために、第5世代移動通信(5G)、人工知能(AI)、電気自動車(EV)、スマート機械の開発を推進すると同時に、半導体サプライチェーンのエコシステムの構築に重点的に取り組み、高雄に産業サプライチェーンの「現地調達」を可能にする「半導体の先進材料および部品工業園区」を整備する構想を進めています。また、高雄市は今年、メルクグループやインテグリスをはじめとする世界的な半導体材料サプライヤーの路竹区の南部サイエンスパークへの誘致に成功し、国内の半導体材料メーカーとの統合で、ここにTSMC®、ASE®、NXP®、Winbond®、Winfoundary®などの主要半導体メーカーの周辺に、すべての加工材料を提供できる台湾最大の半導体プロセスセンターを構築しようとしています。さらに、今後、南部サイエンスパークと高雄市の路竹区、橋頭区、楠梓区、大社区、仁武区、大寮区、林園区、小港区の産業パークを地理的につなぐ「南部半導体Sコリドー」を建設し、台湾南部に半導体産業の完全なエコシステムを構築することも視野に入れています。
高雄市は産業開発のための強固な基盤を備えているだけでなく、水や電力を十分に供給でき、海と空の両方の港を持っているという利点もあります。投資決定にあたって企業が最も懸念するのが、水、電力、土地、労働力、人材の5つの分野での不足が生じる「5欠問題」であり、高雄市ではすでにこの問題にも対応済みです。高雄は台湾で唯一、港湾と空港の両方を備えた都市であり、水や電力の安定供給と産業に従事する豊富な労働力が確保されています。産業区の周辺にはMRTや鉄道、産業区間をつなぐバスなどの公共交通網が整備されているほか、新都市開発のための投資控除、優遇税制、賃貸料の減免、入居メーカーに対する融資利子補助などの積極的な施策に取り組み、高雄に最高の投資環境を整えるための取り組みを行っています。
Economic Development Bureau, Kaohsiung City Government
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